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男は単純。女は複雑。
男は惚れっぽく、女は吟味する。
男はロマンチストで、女は出産を考えるから現実的……


このような比較を、読者諸君も耳にするだろう。 

たしかに、こういった俗説は概ね真実を含んでいることが多い。

しかし、中には明らかに間違っているものも存在する。そもそも、上の例の
男はロマンチストで、女は出産を考えるから現実的
は真実では無い。

少し説明しよう。
例えば、最近公開している炭火男シリーズでも詳しく扱ったが、男が「恋愛感情」を妻に要求する場合、これはキラキラでふわふわの恋☆を男が好んでいるから……というより、それが自分の子を確実に残すための一種の「指標」として有用だから、という捉え方だってできる。

あるいは他の例として、夫が妻の貞操観念に拘泥する場合を考えたとき、これはピカッピカの処女☆に男性が夢や希望を感じているのではない。
歴史上、夫やその一族、つまり義父や義母が嫁の処女を要求する地域なんて腐るほど存在する
(なんなら、地域によっては「血の付いたシーツ」を確認することさえあったと言われている)

この場合も、義理のお母さんがバージン(処女)ハンターなのではなく、「嫁が処女」であることで、他の血族のオスによる妊娠を排除しようとしたのだと考えられる

これらの例は、女から見ると、
男って恋心だの処女だの、子供っぽい意味不明な部分にこだわるのね。バカみたい。
と認識してしまうわけだ。

まあ女から見ると、妻に対して夫が恋愛感情を持っていようがいまいが、夫が童貞だろうがセクシービデオの男優だろうが、とにかく金を運んでくる「父親」の役割さえ果たしてくれるなら、自分の出産と子供の成長になんら影響しないのだから、そりゃあ理解できない感覚だろう。

女が自分で産んだ子供は確実に自分の子だからな。



話が長くなったが、以上のように、一見ロマンチストで意味不明で不合理に見えるような話でも、よくよく分析してみると、実は極めて合理的であったと発見することもある。

男はロマンチストで、女は出産を考えるから現実的

なんて断じている人間は、現象を表層的にしか解釈できないのだろう
男も女も、猫も杓子も、みな自分の利益のために合理的に動いている。

他のプレイヤーから見ると迷惑だったり無意味(ロマンチスト)だったりしたとしても、当の本人にとっては逆に最適解だってことは頻繁に起こるのだ。


余談だが、俺は「汝、ビッチを愛しなさい」などと推奨しているのだが、まあこれは炭火男シリーズを見てくれ。







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……と、ここまで復習がてら話してきたが、今日の本題は「一目ぼれ」だ。


実は今回、俺のところに質問を送ってきてくれた方がいる。 内容は、
可愛い子にすぐ惚れちゃう男性と違って、女性は「一目惚れ」なんてしないのでしょうか? 
という質問だ。
(特に、イケメンに対しての一目ぼれについて……だな)


これって、俺がこの記事の一番最初に書いた
男は惚れっぽく、女は吟味する。
という俗説とほぼ同じだ。


この俗説の立場を堅持するのなら、女性は男性の様な「一目ぼれ」をしない……という結論になるのだろう。
実際、質問者さんが自分で調べたところ、以下のような返答が返ってきたという。

男性と違って、女性は良く知らない人に対して恋するとかないです。


では本当に女は一目ぼれしないのか? 恋愛では性格重視なのか? 

……答えは言わずもがな、ノーだ。(ある割合の)女はイケメンに一目惚れする。


では、今から詳しく解説していこう。

長すぎるので分割した。続きはこちら
女は「一目惚れ」しないって本当? 後編