『ただしイケメンに限る』は間違い!

何度も同じ話題を、社会はループし続けている。
今年もまた、したり顔でこの主張をする輩が現れた。

もう5億回は目にした内容だが、俺は文句を言わず、親切にも動画を見てみた。


その結果、幸か不幸か、やはり目新しい内容など一ミリも無かった。
まあ凡人がその短い生涯の間に思いつくことなんて、大抵ゴミほどの価値もない戯言だから当然だ。


でもせっかくだし、今日は寝る前に解説してみよう。







…といっても、この動画で主張されている理屈については、既に当サイトで懇切丁寧に否定したものばかりだ。

そもそも、このサイトのメインコンテンツが『ただしイケメンに限る』の証明であるのだから、当然その過程で、反対意見についても徹底的に論考を載せている。


まあ、このページから読み始めた人もいるだろうから、重複を承知で、以下で考察を述べるとしよう。



まず俯瞰的な視点で言うと、この女性の主張は間違っている(と俺は考える)。

彼女はウソをついているわけじゃない。無知なわけでもない。



薄々自分の理屈が間違いだと察するだけの知性(最低限)はある。しかし、主張が自らを利する指向であるから、正直に真実を追求し暴こうという動機が無い。また、真実を画定するだけの知識も足りてない。

クソ分かりやすく言えば、 知性△ 正直度× 知識△ という感じだな。
わりと女にありふれたタイプだ。



次に、具体的に見ていくとしよう。今回の動画は、結局のところ以下の内容に集約される。

『ただしイケメンに限る』は間違い。なぜなら、雰囲気イケメンでもモテてる人いるから。

つまり、雰囲気イケメンでない奴は無理。というこの時点で破綻した論理である。

とはいえ、聡明なる諸君は疑問を持ったかもしれない。
「もし、全ての男が雰囲気イケメンになれるとするなら、実は上記の理屈も成立するのではないか」と。


確かにその通りである。
 すべての男=(潜在的)雰囲気イケメン=モテる という等式が成り立つなら、『ただしイケメンに限る』は無事、否定されるだろう。

だが……残念。雰囲気イケメンというのは、男全員が到達できるラインではない。


このロジックを美容の知識を持っていない相手に説明するのは、困難を極めるが、人間の「美」ないし「かっこいい」という評価は相対的では無く、絶対的な基準がある。

  1. 目の顔幅に対する比率の大きさ(縦横)
  2. Eライン(鼻の高さ)

などが特に顕著で、芸能人や政治家、アニメ漫画の表現に至るまで、あらゆる場面でそれが確認できる。

疑う者は、「イケてる人間」の写真を沢山集めて印刷した上で、定規で測ってみるといい
逆に、「イケてない人間」の写真も対比すると分かりやすいだろう。




話は戻るが、巷で雰囲気イケメンと呼ばれる人間はどんな人間かというと、「小奇麗にしたブサイク」ではなく、「わずかに~ややイケメン」のことを指していると俺は観測している。

つまり、目がまあまあ大きくて、鼻がまあまあ高い人間だ。

いつも例で挙げているのは、ジャニーズのKis-My-Ft2とかだな。



髪型等の後天的要素で、多少の上昇が見込めることは否定しない。だが、造形が一定以下、あるいは一定以上である事実は変え難く、雰囲気イケメンになれるかどうかも、畢竟、「もって生まれたイケメン度合」に依存すると言えよう。



翻って、最初に見た主張は右の分析を加味すると、以下のように換言できる。


『ただしイケメンに限る』は間違い。なぜなら、雰囲気イケメンでもモテてる人いるから。
 ↓ というより…
『ただしイケメンに限る』は間違い。なぜなら、まあまあイケメンでもモテてる人いるから。


まあまあイケメン」になれない人間には可能性が無い、と俺は考えるね。以上。










以下は余談。

今回は、かなり入門的な部分を書いた。しかし、実際には『ただしイケメンに限る』論争はもっと奥深い。その深みの一端をご紹介しよう。





最初に述べた、知性△ 正直度× 知識△ が何を意味するか語りたい所だが、間違いなく一万文字を超えてしまう。したがって、ここでは簡単に話す。




動画の女性は以下のように構成される。
以下、超難解。注意。



論理的な思考力は恐らく女性一般レベル。故に、雰囲気イケメン(例えば綾野剛)の持つ、「目が大きくて鼻が高い」という「暗黙のライン」にも気が付いているであろう。

しかし、「持って生まれた美醜で、恋愛の参加可能性が決定される」旨の事実に対して、多くの女には言い表しがたい拒否反応がある。



  • ①恋愛放棄するオスの増加による市場混乱と無秩序化への恐怖
  • ②恋愛放棄するオスの増加で、パイが減る不安
  • ③女も結局容姿100%で価値が決まることが、反射的に暗示される。(両親の容姿は息子にも娘にも継承される以上、母のレベルが低いと息子のレベルも低くなり得る。ということは、「ブスは子供を作るべきでない」という論が現実味を帯びてしまい、『ただイケ』が飛び火して、男性だけの問題で無くなるということ)
  • ④「美人が希望だけど、レベルが釣り合わないからフラれた。男も結局顔じゃねえか」という、ブスを眼中に入れていない思考への反発
  • ⑤「女が差別的である」という主張に対する、抵抗感



総称してDAHHと呼ぶ。今回は、①と⑤がひしひしと伝わってくるな。


以上のような「拒否反応」から、女は虚言を吐く。
いや、本人にはその自覚もないと思うが、綾野剛には努力してもなれない事実を無視し、都合のいい部分のみを語るようになる



例えば、当サイトでも500回ぐらい槍玉に挙げた、「良いなと思ったイケメンとデート行ったけど、中身が残念で冷めた経験あります。ほら、顔は関係ないのです」理論がまた登場している。

「イケメンの話題抜きでは会話ができないのか?」と疑いたくなるな。


いいか、よく考えてみてくれ。

「イケメンでも中身がクズだとダメ」という事実は、「ブサメンにもチャンスがある」証拠にはなっていないぞ。

足切り食らってデートに行けなかった奴なんざ、視界にも入ってないって分かるだろ?


最初に感情的な結論があって、後付けで理屈をこねるから論理が破綻する。

「造形がイケメンじゃなくても大丈夫」の話題に「イケメン」が登場する。これが令和の落語か?


ちなみに、雰囲気イケメンに到達する方法ポテンシャル依存だと、こいつも内心分かってるだろうな。
だから、「笑っちゃうくらいのデブの人は、痩せれば~」 などと、極端な例しか持ってこれないわけだ。


正直度×って言った意味が分かってくれたと思う。

















飽きてきたので今日は終わり。後は、他の記事読んでくれ。
人類が思いつくような反論の99%については、予め返答している。
(その結果、分量が10万文字以上になってしまったが……まあ些細な問題だよな)


まとめ
「女であるというだけで、何かを知った気になっている女」に騙されて、それがプラスに働くならいい。
しかし、致命的な問題それ自体の解決を望むなら、知識を得て闘う事こそ、道かもしれん。
少なくとも俺はそう考えてる。